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【第99回大会】ツール・ド・フランス2012をかいつまんで振り返る!



日本時間では深夜に3週間も続いたツールの熱波には多くのサイクルロードレースファンが寝苦しい思いをしたのではないでしょうか。
ツール・ド・フランス2012が閉幕致しました!
今年も多くの物語と熱狂を来れたツールを私なりにまとめてかいつまんで振り返ります!
【TOP記事】
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今年のツールを制覇するのは
昨年優勝したカデル・エヴァンス
2010年ブエルタを制したヴィンチェンツォ・ニバリ
そして今年パリ〜ニース、ツール・ド・ロマンディ、クリテリウム・デュ・ドフィネと名だたるレースを優勝してきたブラッドリー・ウィギンスではないかと開始前からの下馬評となっていた。

今年はアルベルト・コンタドールがドーピング判定で2年間の出場停止処分。
アンディ・シュレックはクリテリウム・デュ・ドフィネで落車し仙骨を骨折、回復が間に合わなかった。

昨年までツールの総合争いを賑わせていた強者が不在の中、この3人に絞られた総合争いは下馬評通りブラッドリー・ウィギンスが今年の他レースの勢いをそのままにツール・ド・フランスを制しました!

ブラッドリー・ウィギンスの所属するチームskyは2010年に誕生したイギリスのチームで、創設当初からブラッドリー・ウィギンスをエースに据えて戦ってきたチームです。
チーム力に定評があるチームskyは序盤からウィギンスを徹底的にアシストして毎ステージ上位に位置させ、7ステージにマイヨ・ジョーヌをGET!
しかし昨年覇者エヴァンスも2位につけ、わずか10秒差という油断を許さない状態で迎えた第9ステージの個人タイムトライアルにて、
ウィギンスが圧倒的な走りを見せつける!

エヴァンスはタイムトライアルはどちらかといえば得意な選手だ。 
昨年の優勝も最終日前日の個人タイムトライアルでの逆転劇での総合優勝をもぎ取ったぐらいだ。
そんな彼にステージが終わってみれば1分53秒差という圧倒的な力の差を見せつけ、総合優勝に大きく躍進!
しかもこのステージを名だたるタイムトライアルスペシャリスト達を寄せ付けず優勝してしまうというのだから。

そんなウィギンスの前に立ちはだかった不穏な影。

それはなんとチームメイトのクリス・フルームだ。
第7ステージではウィギンスを献身的にアシストしてマイヨへ導き、自身もそのステージを制する活躍をした彼はなんと約2分差の総合3位につけていた。
第11ステージでは最大のライバル総合2位のエヴァンスが遅れ、ゴールまであと4キロと後はペースを保ち共にゴールすれば問題がない場面だったが、
目的を果たしたはずのこのタイミングでフルームがアタックをかける! この不可解なアタックには「下克上か!」と世間を大いに賑わせた。

しかし昨年のブエルタ・ア・エスパーニャでエースをチームメイトが逆転しちゃうというトラブルの苦渋を味わっていただけに、
監督が無線にて静止することによりこの謀反は未遂に終わったが、チーム内に不穏な雰囲気が漂ったようだ。

クリス・フルームは第1ステージでゴール前でパンクし、1分30秒差で遅れている。
もしそれがなければウィギンスとの差はわずか30秒程度。 
さらにウィギンスが制した第9ステージと第19ステージの個人タイムトライアルでは彼に続いて2位についていたフルームからは、やろうと思えば俺はいつでも総合1位を取れるという自信の表れが垣間見え、未来のskyのエースは野心を見せた出来事だ。

そんなトラブルも落ち着きをみせ、レースではプロトンをコントロールしチームskyの結束力の強さをさらに見せつけ始める。
山岳ではタイム差が開かないようチームでウィギンスを徹底的にアシストし、上記した通り最終日前日に当たる第19ステージでは2位以下に1分16秒差という圧倒的タイムで制し、総合優勝を決定付けたのだ。
実はイギリス人がツール・ド・フランスを制覇したのは初めてのこと。
初の栄冠をここまで圧倒的な力を見せつけて勝ち取った彼らに拍手を贈りたい。


今年はツールの後にロンドンオリンピックが控えている。
開催国イギリスから出場した5人の選手のうちツールで4人が勝利を上げ、総合優勝者が出るという快挙にはオリンピックへの心構えの表れとも言える。
これからの自転車ロードレースを牽引していくであろう英国勢に目が離せない!

おめでとう! ウィギンス!

【おまけ】
ウィギンスのトレードマークと言えばもみあげである。
個人的にはあのエアロもみあげはUCI規定違反にはならないのだろうかとハラハラドキドキしている。
あまりにももみあげがなんというか不自然に目立っているので、ウィギンスを応援する人達にはこんな人達も登場していました。

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出来の悪いコラ画像のようだw



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どうだ! 見たか! これが新城だ!! 新城幸也だ!!!

きっと彼の走りをみながら多くのサイクルロードレースファンが叫んでいただろう言葉です。
先日の記事にてご紹介したとおり、第4ステージで200キロの果敢な逃げを見せた新城幸也が敢闘賞を受賞!
http://gaagle.jp/gagazine/print.php?kiji_id=4691

2009年の別府史之選手に続き日本人2人目。
別府選手の時は最終日なので表彰はなかったので、日本人として初めてツールの表彰台に登りました!
テレビで見ていた人達はきっと彼の走りに興奮し狂喜乱舞したことでしょう。
逃げた3人の中でもっともスプリント力があるのが彼、新城幸也選手。
もし、もしもこの大逃げが決まりゴール前まで行けば日本人初のステージ優勝がありえる!
もしかしたら今日自転車ロードレースの歴史が変わる日になるかもしれない。
そうだ! 決定的な瞬間を目撃出来るかもしれない!!!
 という期待を皆さんしていたと思います。

結果としては残念ながらゴールまでの逃げは成功しませんでしたが、その走りに血が湧かない人はいなかったでしょう。

ツール最終日、レースを終えて記者に「監督や選手に言われて一番嬉しかった言葉は?」と質問されていたユキヤに割り込み、
ヨーロップカーのベルノドー監督が「日本人で最初にツールでステージ優勝を挙げるのはユキヤだ!」
と言って去る出来事もありました。

日本語の質問の最中に割り込んできたのでこれには新城選手も思わず「いい時に入ってきましたね。日本語わかってるよね(笑)」と思わず笑顔。

また敢闘賞のみならず、新城選手は許可が降りれば果敢にアタックをかけ、早期で潰されたアタックも含め実に5回も逃げ集団に乗りました!
さらにチームのエース、トマ・ヴォクレールを献身的にアシストし、彼のステージ2勝と山岳賞受賞の成績に大きく貢献しています。
ゼッケン22番、エースアシストナンバーを背負った彼は見事な仕事を果たしました!

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山岳賞ジャージの水玉をまとったトマ・ヴォクレールと日の丸を共に広げ喜びを分かち合う二人。
ヴォクレールはインタビューで新城の名前を毎回出してくれるぐらい評価してくれていました。
こういった信頼関係を築きプロフェッショナルとして仕事をしている姿には良くやってくれた!とグッときます。



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今年湧いた対決といえばやはりこのスプリンター勢の怒涛のスプリント争い!!
写真の左から紹介していきましょう!

圧倒的なパワーの強力なスプリントで今年ツアー・オブ・ダウンアンダー3勝、ツアー・オブ・オマーン2勝と上り調子のスプリンター、愛称は「ゴリラ」ともはやイジメ アンドレ・グライペル!

現世界チャンピオン、現役最強スプリンターと名高いイギリス「マン島の超特急」ことマーク・カヴェンディッシュ!

スプリント賞を受賞し、今年ツアー・オブ・カリフォルニアとツール・ド・スイスでステージ優勝を総なめにした今年ツール初参加の「ターミネーター」こと若き新星ペーダー・サガン!


誰が最強最速かと言われれば、甲乙つけがたい3人がさらにつけがたくするようにステージをそれぞれ3勝ずつ上げる大活躍。
そこで3人がそれぞれどういう勝ち方をしたのかステージ順に振り返ってみましょう。

まず最初に勝利を挙げたのはターミネーターことペーターサガン。
プロローグを終えた翌日の第1ステージにて早速の先制勝利!
ゴール前まで1キロを残す場面で、前日プロローグを制したこのときマイヨ・ジョーヌをまとっていたファビアン・カンチェラーラが怒涛のアタック!
そしてそれをピッタリマークしたのがもちろんサガン、さらにゴール600m手前でチームskyのボアッソンハーゲンが追いつき三つ巴の争いに!
座って逃げ切るスタイルのカンチェラーラのおすわりスプリントに見事食らいつき、ゴール前で飛び出して勝利をもぎ取りました。
 

 

翌日の第2ステージ。 制したのは現役世界チャンピオンマーク・カヴェンディッシュ。
レースはラスト1.5キロ地点から、ゴリラことグライペルの所属するロット・ベリソルが2人の発射台をつけた3人でゴールスプリント体制にシフト。
70キロに迫る圧倒的な速さでゴール前で発射され、これはグライペルの勝利か! と思いきや、その後ろにピッタリくっついて無賃乗車していた
カヴェンディッシュが勝利を横取り!  
 

 
山岳が始まるまで連日続くスプリンターの為の平地の第3ステージ。 
ここではまたまたやってくれたのがペーター・サガン。
この日のステージは登り気味のゴールで、ラスト700mでゴールを狙っていたクイックステップのシルヴァン・シャバネルがその登りで失速!
集団に飲み込まれ、カウンターアタックを仕掛けたのがヴァカンソレイユのワウテル・ポエルスも決定的な逃げにはならない!
その逃げに乗っていたグリーンエッジのアルバジーニも失速してしまい、その後ろをマークしていたサガンがゴール前250mの登りのカーブで
大きく抜け出すことに成功し、ゴール前で後方を確認する余裕をもって、さらに映画「フォレスト・ガンプ」の元真似をしながらゴールを決めた!
 

 

まだまだ続く平坦の第4ステージ!
ここで勝ったのはいよいよ来たぞ! ゴリラの出番だ! グライペル!
ゴール前3キロから早くも争いが始まり、グライペルの所属するロットベリソルが万全の体制でトレインを形成。
この日は上記で紹介した新城が逃げた日だったが、ゴール前8キロで集団に吸収され、集団でゴールを迎えていた中飛び出した
ステージ優勝狙いのトレインだ。
しかしゴール前の位置取りから落車が発生!
その中にはマーク・カヴェンディッシュ、南アフリカチャンプのスプリンターロバート・ハンターが巻き込まれていた。
強者が欠け、万全の体制で挑んだグライペルにもはや敵無し!  1勝目を飾る!
 

 
 
まだだ! まだ続くんだよ! 平坦の第5ステージ!
2連勝!グライペルがここでも決めてくれました!
ゴールに向けてスプリンターチームが前に集まりはじめたラスト3キロでガーミンシャープのタイラー・ファラーとアルゴスシマノのトム・フィーラースの接触をきっかけにした大落車が発生!
サガンはこの落車に巻き込まれてしまい、スプリントに加わるチャンスを逃してしまう。
難を逃れたわずかな逃げ集団はゴールに向けてどんどん加速! ラスト1キロ、フラムルージュをくぐってコフィディスのギセリンクが飛び出してアタックをしかける!
それに食らいつこうと次々と追いかけるスプリンター勢だったが、ゴールはわずかな傾斜が続く登り基調でこの日強い向かい風にさらされてきたサガンをはじめとする選手達は次々と力尽き、逃げはラスト200mで吸収されてしまう。
その中から飛び出してきたのは昨年までHTCでカヴェンディッシュのチームメイトであったマシュー・ゴス!
しかしそれを逃がさずゴリラの異名通り圧倒的なパワーのスプリントでぶち抜きゴールをもぎ取ったのはグライペルだった!
 

 

え、えぇ、連続で続きます。 第6ステージ。
ここで勝ったのはペーター・サガン!
25キロ前に大落車が発生し、多くの有力選手が巻き込まれたこのステージは、
難を逃れたグライペル率いるロット・ベリソルが盤石のトレイン体制を敷いていた。
徐々に加速する集団ではあったが、ロットベリソルのグライペル発射体制を崩さない!
集団でなだれ込んだゴールスプリントではしっかりとグライペルを発射し、これはグライペル3連勝かよ!と思っていたが、
後ろから飛び出してきたサガンが殴り合いのような競り合いを制しグライペルから勝利をもぎ取り、余裕のハルクのモノマネマッチョポーズ!
先日のフォレスト・ガンプもですが、どうやら食事の時間に「次勝ったらこーするわー」と決めているそうです。
ちゃめっけある新星でした。
 

 

平坦の続いた第1ステージ〜第6ステージまでこの3人が活躍してきましたが、山岳ステージと個人TTを挟んでしばらく休憩。
次に絡んできたのは第13ステージ。 ここの勝者はグライペルだ。
強い横風とモンサンクレールの登りで集団が分断されたこの日は、そのハードな条件を乗り越えた強者達の戦いとなった。
モンサンクレールの登りを過ぎた海沿いの平坦でアタックをしかけて抜け出したのは今年引退のアレクサンドロ・ヴィノクロフとミハエル・アルバジーニ。
強者二人が逃げを狙ってどんどん飛ばしていくも、ラスト2.5キロで吸収されてしまう。
そこからゆるい登りに差し掛かるとルイスレオン・サンチェスとマチュー・スプリックがアタックをしかけるも、チームskyがこれを阻む!
ラスト1キロからはマイヨジョーヌを纏うウィギンスがカヴェンディッシュはへたれていなかったのでここで残っていたボアッソンハーゲンを導きスプリント体制へ!
このウィギンスがカーブに突っ込んでいく姿に凄くしびれました!
しかしこの頑張りもむなしくグライペルとサガンにぶち抜かれ、グライペルVSサガンの一騎打ちへ!
この戦いを制したのは今度はグライペル! 第6ステージの雪辱を果たしました。
 

 

グライペルとサガンがそれぞれ3勝し、まだ1勝しかしていないカヴェンディッシュは今年はダメだったのかと噂されていた第18ステージ。
ここでそんな噂も吹き飛ばす圧倒的勝利をもぎ取ったカヴェンディッシュ!
10秒差で6名が逃げてゴール前を奪いにいくも、それを許さなかったのはスプリント勝利を狙っていた圧倒的組織力をもつチームsky!
今日はカヴェンディッシュはへたれてない!  今日のチームskyはやる気だ!
しかしおとなしく吸収されて終わるものかとルイスレオン・サンチェスとニコラス・ロッシュ。
最後の抵抗を見せるも、もうすでに時は遅し。 その後ろにはピッタリと世界チャンピオンがくっついていた。
ゴールラスト300mから飛び出したカヴェンディッシュに追いつけるものは誰もいない。
他を寄せ付けない圧倒的な個の力によるロングスプリントで勝利をもぎ取った!
 

 
まだだ! まだ足りない! 総合優勝を確実なものとしたチームskyはまだなお勝利を欲していた最終ステージ。
ウィギンスが「パリでもカヴが勝つさ」と前から言っていたとおり、勝ったのはカヴェンディッシュだった!
シャンゼリゼの周回コースに入ってからあらゆるチームの選手が残る力を振り絞り次々とアタックを仕掛け、
レースは活性化され激しい争いが繰り広げられる。
しかし最終周回、ゴールを前にして作られたチームskyのトレインは最強すぎる布陣で他のチームをまったく寄せ付けない!
このトレインがどんなものか説明しよう。
まず先頭をひくのは総合優勝を手中のものとしたブラッドリー・ウィギンス!
黄色のマイヨ・ジョーヌが個人TTで見せた圧倒的な爆発力で牽引し、集団の先頭に他を寄せ付けない!
ウィギンスが仕事を終え、次に飛び出したのはノルウェーのチャンピオンジャージを纏うエドヴァルド・ボアッソンハーゲン!
オールランダーかつパンチャーかつTTスペシャリストかつスプリンターというなんかイカレた脚質をもつ彼が
スピードを極限まで上げ、ウィギンスが作り出した独走をより高みへと大きく押し上げる!
最終コーナーを抜けた時に飛び出したカヴェンディッシュはまさに「マン島の超特急」!
マイヨジョーヌ⇒ノルウェーチャンピオン⇒世界チャンピオン  この繋ぎに勝てる奴なんか存在するかというチートトレイン!
2人の働きに恥じない圧倒的な爆発力で後続に付け入るスキを与えずぐんぐん引き離しブッチギリの勝利を決めた! 

 
【総括】
二人にはない登りでも圧倒的パワーを出せるサガン
個の実力もありながら、チームでトレインをしっかり組み戦略を立てて勝ちにいったグライペル
ゴール前の戦略に長け、混戦の中から勝ちをもぎ取る本能的な判断力をもつカヴェンディッシュ

それぞれスタイルが違うので結局誰が最強なのかは甲乙付けがたいところですが、
個人的にはやはりアルカンシェル、世界チャンピオンジャージを身に纏うカヴェンディッシュを押したい!
トップスプリンターたちで作られた「最速のトレイン」と呼ばれたHTCコロンビアが解散し、
エースではあったがその力無しにカヴェンディッシュは勝てないのではないかと囁かれて来ましたが、
いざレースが始まってみれば個として卓越した強さをもつ彼にとってみれば馬耳東風に過ぎなかった。

彼の強さのひとつとして上げられるのが身体の頑強さ。
ゴールスプリントの位置取り争いは凄まじく、意地の悪い主催者がゴール直前にカーブを設けることがある為、
度々落車が発生するのですが、今年もジロ・デ・イタリアで何度も巻き込まれながらも、骨を折るなど致命的な
怪我をしたことがないほど。
骨を折らなくても、激しい裂傷を負ってしまうのですが、わずか2日後には新しい皮膚で塞がるほどの謎の回復力を見せつけて
レースとは別のところで度肝を抜かれたのは記憶に新しいところです。

今年のロンドンオリンピックにはイギリス勢は5人選手を出してきますが、恐らくカヴェンディッシュを中心とした戦略で
金メダルを取りに来ることが予想されます。
ロンドンオリンピックの男子ロードではこの男に注目!


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今年のツールで驚かされたことと言えば彼、フランク・シュレクのドーピング陽性反応!
彼のAサンプルから検出されたのは利尿促進剤キシパミドという薬物。
これ自体にドーピング効果はありませんが、利尿促進剤という名前の通り排尿を手助けする作用があります。
その為、ドーピングした薬物を体外に放出する時に使われる薬物として利用禁止薬物として指定されているのです。
つまりドーピングをしていて、それを誤魔化すために使ったのではないかと疑われています。

フランク・シュレクは食べ物に混入されていたものだった。 食物汚染だ! と主張する予定を立てています。
まだBサンプルの結果が出ていないため正式な確定ではありませんが、Aサンプルで出ればBサンプルでもほぼ100%検出
されるでしょう。

昨年2位の弟・アンディ・シュレクが仙骨骨折により欠場し、チームのエースは昨年3位の兄・フランク・シュレクへとシフトした今年のツール。
しかし思うように総合順位も上がらず、ステージ優勝も叶わない。
カンチェラーラは子供が産まれそうだからと産気づいてリタイアしてスイス帰っちゃうし。
強豪レディオ・シャックは完全にフランクの為に走っている以上、それなりの結果を残さないと行けない。

フランクにかかる重圧は周りの人間が想像する以上のものだったに違いない。
どういう判定がくだされるのか、今はただ黙って注視するばかりです。


【特集】


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選手以上にある意味もっとも注目された人物は今年はイカレた観客からではなくチームカーから現れた!

その名もFDJのマディオ監督!

第8ステージで約16キロも単独で逃げ切ったFDJの最年少フランス人、ティボー・ピノが独創勝利という劇的勝ち方は、
それだけでも暗雲立ち篭め低迷しているフランスロードレース界にとっては晴れ間を見るような出来事だ。
もちろんこの出来事に熱狂しない観客たちはいない! 当然監督だって例外じゃない!

逃げ切れるかもしれない。

そう思った監督はいてもたってもいられず、車をピノの横につけ、ひたすら大声で彼を焚き付けた。
窓から身体を出して扉をバンバン叩き、「行け!行くんだ!ピノ! 勝てるぞ! お前は勝てる! 足がちぎれてでも走るんだ!!」
音声が聞こえなくても言ってることはなんとなく分かるほどの圧倒的気迫!

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本来なら写真にあるようなゴール前にはサポートカーの侵入は認められてはいないため、
監督には罰金が科せられることになるのですが、それもまた最高の席で選手を励まし勝利の喜びを共感したことを考えれば、
こんな罰金は単なる超プレミアSS席のチケット代としか感じないだろう。

しかし監督の暴走はこれだけには留まらない!
ゴール後表彰台に向かうために着替えているピノのまわりを走り回り、「そんな汚いジャージは脱げ! 新しいこれに着替えろ! もたもたするな!」と 
献身的に着替えを手伝う姿は全世界にテレビ中継され世界中を和ませました。

当然そんな監督に対してインタビューをしないわけがない!

監督はインタビューで「見たか! 私の息子が勝ったんだ!」と大喜びをしていました。

もちろん本当の息子ではありませんが、マディオ監督にとってはFDJの選手達はみんな自分の息子なんだろうなと思わせるエピソードでした。
 

 

【あとがき】
随分長い文章量となりましたが、これでもなお全く書き足りないほどの物語が今年のツール・ド・フランスにはありました。
新城幸也がアタックする度に熱中。
落車が起きる度に誰が巻き込まれた!と心配し、
ゴールスプリントでは誰が勝つ! この流れならあいつか! 否!まさか!ととても興奮しました。
険しい超級山岳での山岳賞争いもここでなんつぅパワーを見せつけるんだ! と選手達の強さに感嘆し、
またフランスの雄大な広がる景色の映像の中を走る選手たちを見て息を呑みました。
心無い人間により道路に画鋲が巻かれ選手たちが大量にパンクを起こし、落車して骨折した選手も出たことにより
世界中のサイクルロードレースファンが憤慨もしました。
一日一日、すべてのステージに一喜一憂のドラマがあったことは見た方達ならわかると思います。

来年のツール・ド・フランス2013はいよいよ記念すべき第100回目の大会となります。
この記念すべき年に低迷しているフランス勢はアクションを起こすことが出来るのか。
個人的にはここがもっとも楽しみです。
最後に紹介したマディオ監督率いるFDJビックマットはフランス人を中心に組まれたチームですので、
来年はきっと一波乱巻き起こしてくれる予感がとてもするのでもはや来年がもう楽しみです!


今年のツール・ド・フランスの映像はJスポーツの公式ホームページにてYoutubu、ニコニコ動画を利用して
ダイジェストを見ることが出来ます。
今回紹介させていただいたレースの動画はこちらを利用させて頂いております。
これを読んで興味を湧いた方がいたら、ぜひプロローグから順に見てみてください!
きっと楽しんでもらえると思いますよ!


ツイッターアカウント:miagi1552




カテゴリ: スポーツ
2012年07月27日 21時16分47秒 Posted by みあぎ3 ( 10,355 PV ) 勢い:5


この記事の評価
みあぎ3 記者の過去記事
 ハンドメイドバイシクルフェア2011を大体網羅してきました。
2011年01月23日 18時03分15秒 | PV( 23407 ) | コメント( 13 )
 どうすりゃ勝ちなの? ちょっとわかりづらい自転車ロードレースの勝利条件
2011年02月04日 17時39分18秒 | PV( 20812 ) | コメント( 11 )
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2011年02月11日 08時05分47秒 | PV( 52199 ) | コメント( 11 )
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2011年02月12日 10時10分35秒 | PV( 20160 ) | コメント( 10 )
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コメント(リンクの記載「http://」は行えません)
1 名前:名無し@ガガリアン 2012/07/27(金)22:15:41. ID: a347ae33p
(´;ω;`)いつもより熱い記事に感動しました
2 名前:名無し@ガガリアン 2012/07/27(金)23:09:48. ID: 40328032p
そういえばレース途中でコースにまきびしみたいなのまかれてて誰だったかが3度もパンクしたとか乗ってたけど大丈夫だったんだろうか
ウィギンスはわざわざスピード緩めて後続を待ったそうだすごいな・・・
3 名前:名無し@ガガリアン 2012/07/28(土)15:32:55. ID: 30aeb6cdp
3度パンクしたのは去年の覇者エヴァンスさんですね。

有力選手が本人の責任でないトラブルに巻き込まれたときは待つというのがロードレースの不文律です。ルールではないけどマナーくらいの扱いです。

過去にも落車したランスアームストロングをヤンウルリッヒが待っていたことがありました。
4 名前:名無し@ガガリアン 2012/07/28(土)23:53:44. ID: 5ed217d3p
オリンピックも記事にしてね。

金はまさかのビノクロフ。フミはまずまずの21位。応援していたカンチェは残りわずかで飛び出そうとしたところ楽車・・・色々とドラマがありました。
5 名前:名無し@ガガリアン 2012/07/29(日)00:12:11. ID: 423d9853p
にしてもなんでいつまでもドーピングが後を絶たないのか。しかも上位ランカーばかり引っかかる。もう陽性になったら永久追放すればいいのに
6 名前:名無し@ガガリアン 2012/07/29(日)16:26:22.33 ID: pEICM6wYm
スカイって2012年からのチームじゃないよね?
7 名前:みあぎ 2012/07/29(日)16:34:47. ID: a7311836p
>6
誤植指摘ありがとうございます。
2010年です。 
8 名前:miumiu bags onlines 2012/10/07(日)18:20:04. ID: 5bc6089fp
Hello! I’m at work surfing around your blog from my new iphone! Just wanted to say I love reading your blog and look forward to all your posts! Keep up the superb work!
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